【扁平上皮癌との闘病日記】残された時間

土曜日は福ちゃんの病院の日。実家に会いに行ったが、病状はさらに悪化していた。右目からも膿が出ていて、もう右目も見えないんじゃないかってくらい…

ガリガリに痩せ細り、毛並みも最悪。顔も前よりぐちゃぐちゃ。抗生剤が効いているのか、血はあんまり出なくなったけど。

帰ったらなんか、ずっと鳴いていた。目が見えなくて不安なのか、もがき苦しんでいるのか真相はわからないけど…とにかく本当に鳴き止まない。撫でてあげても、話しかけてあげてもダメ…

猫ハウスから出て来ていたので、膝の上に乗せてみたら、ようやく鳴きやんだ。やっぱり寂しかったのかな…

一緒に写真を撮っておいた。そういえば、福ちゃんと僕が一緒に写ってる写真って、あんまり無いな…沢山撮っておけばよかった。悔しい。

15時過ぎに、タクシーで病院へ。今回はあんまり鳴かなかったな。無理もないか、もう、ほとんど体力無いもんね…

病院で体重を測った。1.85kgしかなかった。2週間前に来た時には2.5㎏あったのに。体温も、33.5度しか無かった。猫の平均体温は38〜39度だから、こんな体温じゃいつそのまま冷たくなってもおかしくないそう。よく頑張ってるな、本当に凄いよ福ちゃん。

それと、また脱水を起こしていたみたい。ぐったりしているのは、ご飯をほとんど食べていないのもそうだけど、水分が全然足りていないからなんだって。だから、今回も前回同様、抗生剤に加えて点滴を打ってもらった。これで、一応回復してくれたのかな…

なお、これからは家でも点滴をすることになった。在宅医療か。まさかこんな事になるとは。介護、大変だろうな。僕が実家にいれば、全部僕が出来るのに…

点滴、やり方教えてあげなきゃ。僕しかやり方聞いてないから。結構難しいよ、点滴。しかも、毎日だからね。正直、ここまでして延命させる意味あるのかな…なんて思う気持ちもある。。QOLの向上が目的なら喜んでやるんだけど、福ちゃんの場合、ただ苦しむ期間が長引いてしまうだけな気がするし…

でも、僕は福ちゃんが「生きたい」っていう意思を強く持っている気がするんだよな。拾ってきた当初もそう、かなり重篤な状態から回復してくれた。今も、こんな状態になっても頑張ってしぶとく生きている。ちょっと前までは、僕が帰ると嬉しそうに鳴いてくれたりしたし、なんだか僕が帰ってくるのをずっと待ってくれている気がする。僕に会いたくて、頑張って生き延びてくれている気がする。

なんて、全部僕の都合のいい考えに過ぎないんだろうけどね。でも、きっと福ちゃんはそう思ってくれている気がする。

今日は定時に上がる予定だった。無理だったけど。退社時間は20時過ぎ。実家に帰り福ちゃんの点滴をしに行くつもりだったけど、今日はやめておこうと一度は思った。でも、1日開けるのって、福ちゃんにとってはかなり重大な問題になり兼ねない気がして。自分でご飯も水も満足に摂れないんだもんな。後で後悔しない為に、今日は予定通り実家に寄る事にした。寄るって行っても、僕の今住んでいる家とは全然違う方向なんだけどね。1時間半かけて行き、またすぐに1時間半かけて帰る感じ。

まだ月曜日だしキツイけど、福ちゃんの苦しみと比較すりゃあ屁みたいなもんだ。

帰りが遅くなっちゃって彼女には悪いけど、今日はなんか福ちゃんの事しか考えられない…

福ちゃんを愛してあげられる時間は、あと本当に僅かしか無いからな…。何も後悔したくない。精一杯愛してあげたい。

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